つながるCSR

NPO(非営利組織)とともに

NPOとともに地域をよくする

 地域社会の一員として、企業がさまざまな社会的課題の解決に取り組む際に、NPO(非営利組織=Nonprofit Organization)がよきパートナーになります。

数多くのNPOが活動している

 社会にはさまざまな解決すべき課題があります。日本社会全体の課題もあれば、地域社会ごとの課題もあります。行政もその解決のために努力していますが、幅広い合意が前提になる行政の施策には限界もあります。そこで、市民が共通する課題のもとに集まって、課題解決そのものを目的とするNPOを作って活動しています。
 福祉、子育て、まちづくり、環境保全、男女共同参画、国際交流など、実にさまざまな分野でNPOが活動しています。NPO法(特定非営利活動促進法)による「NPO法人」は全国で約42,000団体、京都府では約1,000団体ありますが、NPOをより広く捉え、社会福祉法人、社団・財団法人や地域のさまざまな任意団体なども含めると、さらに多くの団体が社会的課題の解決を目的に取り組んでいます。CSR京都も、このようにNPOを幅広く捉えています。

社会的課題を通じてNPOとCSRはつながり合う

 NPOは、営利組織である企業とは異なり、課題解決そのものを目的としています。一般の企業の事業活動も、目的と手法は異なるにせよ、製品やサービスの提供を通じて社会的課題の解決に寄与していますし、さらに、企業がCSRとして取り組んでいることの多くは、社会的課題の解決につながるものです。
 社会的課題によっては企業が取り組むCSRとNPOの取り組みが重なり合う場合があります。企業だけで取り組むよりも、専門性を持ったNPOと連携・協働することで、より効果的にCSRに取り組むことが可能となります。特に企業が地域社会の一員として地域の社会的課題に取り組む場合には、NPOとの連携・協働が大きな力になります。CSR京都は、中小企業や小規模事業者のCSRを支援するにあたり、このような企業とNPOの連携・協働も重視しています。

NPOとの連携・協働の事例

 企業とNPOの連携・協働は、ちょっとしたきっかけから始まることもあります。そして、少しの工夫が、継続した連携や協働につながっていきます。いくつかの事例をみていきましょう。

端材が宝に!!~段ボールで未来を包む~
 段ボールの製造過程で出る「端材」。それを、こどものアート活動に取り組むNPOと組んで、宝の山に変える。そして本業にもフィードバックしていく。そうした取り組みを、現役学生の取材によるルポルタージュで紹介します。

社員参加の森づくり活動で社会に貢献!
 CO2を排出する自動車を販売するディーラーとして何ができるか?―こうした問いからはじまった「森づくり活動」は、社員参加の取り組みとして定着し、社会貢献の大切さについての理解も広がってきている―。 学生ルポ第2弾!

社屋の空きスペースを社会のために!!
 会議や打ち合わせをする場所に困るNPO団体は意外と多い。会社の中のちょっとした空きスペースを提供することで、地域貢献にもなり、また本業のメリットにつながったり、社員の視野が広がったりすることもある―。 学生ルポ第3弾! 

日常的に社会貢献!!~地域に根差したCSR~
 社内に置く飲料の自動販売機。そこにちょっとした工夫を加えることで、長続きのする社会貢献が可能になり、社員の意識向上にもつなげることができる。しかも、本業ともけっして無関係ではない・・・。学生ルポ第4弾!

京都府社会福祉協議会の事例

 京都府社会福祉協議会の「地域展開型CSR活動」では、福祉分野でのこうした連携・協働の事例をみることができます。いくつかの具体例を見てみましょう。

きょうとハート基金
三井住友カード株式会社と京都府社会福祉施設経営者協議会、京都府社会福祉協議会の3者の共同企画。クレジットカード決済で付与されるポイントを基金化し、災害時の福祉施設の復旧や福祉施設の社会貢献活動の財源として助成します。

古都・京都 福祉史跡・事跡をめぐる旅
トップツアー株式会社と京都ボランティア協会、京都府社会福祉協議会の3者の共同企画。福祉関係者向けに、京都の福祉の歴史と今を学ぶツアーを実施しています。

カフェ・レストラン あむりた
企業と福祉施設、大学が共同で立ち上げたNPO法人中小企業家コンソーシアム京都が運営する大学内のレストラン。障害のある人が働く就労継続支援A型事業所の指定を受けており、学生の学びの場としての機能も持っています。

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