つながるCSR

端材が宝に!!~段ボールで未来を包む~①

段ボールにスポットライトを!!― 社員のためのCSRを考える

 家電を購入する時、はたまた引っ越しをする時・・・今まで使ったことがない!!という人はいない程、日ごろからお世話になっている「段ボール」。この段ボールを製造する過程で発生する端材を使い、新たな価値を生み出そうと頑張っている会社が、本日紹介する株式会社中川パッケージである。 3RパッケージやKES環境マネジメントシステム・スタンダード・ステップ2を認証登録するなど、地球にやさしい包装を目指し事業を行っている中川パッケージ。その中でも、NPO法人こどもアートとの協働について詳しく話をお聞きした。取材には、中川仁代表取締役社長に協力していただいた。

 まず、なぜ中川パッケージにとってCSRが必要か?について社長は「社員にとって働き甲斐のある会社にするため」と話した。仕事に誇りを持ち、社員一人一人が成長できる自立した集団を目指している。だが、実情は「運び終わればゴミなのだから、安い方が良い」というお客側の厳しい声もあり、社員のモチベーションも上がってこなかったそうだ。さらにグローバルな時代となり、生産拠点が人件費の安い海外に移ることで、包装材自体の需要も減っていく一方だ。生き残るためには競争力が必要で、その競争力を付けるため、新しい付加価値を作る必要に迫られていた。

 物流にとって無くてはならない存在でありながらも、消費者にはあまり意識されない包装資材。もっと消費者に知ってもらうためには、裏方の包装資材にスポットライトを当てる必要があると考えたそうだ。表舞台に出れば、消費者の目にも止まりやすくなり、社員のモチベーションも上がると考えたからだ。

(→2に続く

端材
(端材は宝)

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