日常的に社会貢献!!~地域に根差したCSR~③
日常的に社会貢献~自販機を使ったCSR~
さらに亀岡電子の注目すべき寄付方法として、「会社に置いた自動販売機の売上の一部を寄付金にする」という方法がある。この自販機を使った募金活動は、川勝さん自身が、寄付をより気軽で身近なものにしたい、と考えていた時、たまたまスーパーでその活動を見かけたことが、きっかけだそうだ。のどの渇きを潤すと同時に、意識をしないまま募金活動ができる。飲み物を買うという日常的な行為が、社会貢献につながる仕組みは、誰でも気軽に行える点が魅力的だ。
また、寄付活動で変わったことはあるかという問いには、「特に変わったことはない」という答えだった。それは、募金や寄付というと、どうしても堅苦しい感じになってしまうものだが、亀岡電子では募金活動が何気ない日常の一部となり、あまり意識せずに行うことができているということの表れでもある。
今後も長期的に募金活動を続けるため、事業の継続に奮闘し、将来は募金だけではなく、関西盲導犬協会とのコンタクトを取り、盲導犬や障がいを持った方への理解を深めて、より身近な存在にしていきたいと話してくれた。
またCSR活動の中でも、特に重要視しているのは、「人」だそうだ。亀岡電子では、「会社は“人”から成り立つ」という考えのもと、従業員にとって働きやすい環境を整えることを亀岡市に宣言している。社員に対して、懇親会や食事会だけではなく、育児や介護休暇制度、永年勤続表彰などを設け、福利厚生の充実を図っている。また地域雇用を促進し、地域社会とのつながりも大事にしていると話してくれた。働きやすい環境整備に努めることで、社員の団結力が強まったことが良かった点だそうだ。そして今後もより強固な関係を築いていきたいと語った。そのためには、社員の家族の理解も不可欠であると考えており、今後は会社と家族の交流も盛んにしていく方針だ。創業以来、「亀岡」という地に根を張り、地域とともに歩み続ける亀岡電子の姿から、学ぶべきところはたくさんあるのではないだろうか。