つながるCSR

社屋の空きスペースを社会のために!!③

社会に開けた空きスペースの活用へ

 一般的に、社会貢献活動と一言で言っても、会社にとっての事業存続のためには、会社の利益に繋がるような活動でなければ実現が難しい。HORI建築では、社会貢献活動の一環として、自社の空きスペースを子育て支援のNPO団体などに貸し出している。

 きっかけは、「会議場所確保に困っている」という、地域の子育て支援のNPOの話をたまたま耳にし、自社の空きスペースを貸し出したことが始まりだ。今では、子育て支援団体以外にも、キーボード、英会話、ダンス教室などにも積極的に貸し出している。また駅前には、コミュニティ・サロンを建設し、半分は住宅相談を行うハウジング・サロンとして活用され、残りの半分はライフスタイル・サロンとして活用されている。サロンでは、お客様や職人の方がイベントを通して関わりあえる企画も開催され、HORI建築の住宅の良さを発信できる良い機会にもなっている。

 このように自社のスペースを社会に提供していくことで、住宅に対する潜在的なニーズを掘り起こし、自社の利益にも繋げることもできる。貸し出しを始めて3年弱。実際に利用していた方からリフォームを承ったケースもあるという。口コミなども含め、徐々に多くの方々と接する機会も増えてきたことに伴い、社員にも変化があるようだ。それは、普段接することのできないような、幅広い方々とのコミュニケーションが生まれ、社員自身が新たな価値観ややりがいを見つけ出していることだ。多くの人にスペースを開放した結果、社員自身の教育にも繋がっている点が嬉しいことだ。

 これからの展望は、「いかに工務店としてのブランドを確立していくかだ」と話してくれた。現場でのマナーや礼儀、安全管理、住宅の品質など、堂々と社会に訴えていける基礎的な部分は出来つつある。そこをいかに社会に発信していくか、HORI建築の挑戦は止まらない。

2Fのようす空白2Fのようす2
(「ミュージアムハウスHORI」2階のスペース)

【株式会社HORI建築】
●代表取締役社長:堀 昌彦
●設立:平成8年3月
●資本金:3,000万円
●本社所在地:福知山市字土1117-122
●事業内容:建築工事一式、住宅事業
●社員数:17名
URL:http://hori-aa.r-cms.biz/
CSR京都「取り組みレポート」ページ
空白 取材のようす
      (取材のようす)


取材者
立命館大学4回生
峰松俊也
 

 【取材者感想】
 取材は「ミュージアムハウスHORI」という場所で行いました。入った瞬間に木の香りがし、木のぬくもりに包まれる空間で、終始気持ちよく深呼吸しながらの取材となりました。短い時間ではありましたが、僕の「体の細胞が喜んでいる」・・・感じがしました。実際に家を建てるとなれば、コストばかりに気を取られるのではなく、家を、人生を共に歩む家族の一員として考えたいと思いました。ありがとうございました。



123

運営団体について | サイトポリシー | アクセシビリティ方針 | お問合せ